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トールシュルーム
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トールシュルーム

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トールシュルーム
  • ハイフン・トールシュルーム。地球には似た生物が存在しない、謎に包まれたキチン質の生命体。
  • 1. ハイフン
  • ハイフンは、固い殻を持つヘカスピッド(殻を作る藻類)のコロニーだ。(この惑星の藻類は、星形をした「ソラリアン」細胞の子孫であり、全ての動物は細長い「ポラリアン」細胞の子孫である)。コロニー内のヘカスピッドは、殻を柱状に並べて、強固な装甲を持つ糸状構造、すなわち菌糸状構造を形成する。地球上の菌糸は通常、菌類が作るものだが、この惑星上に菌類に類似する種のグループが存在するかどうかは明らかになってない。
  • 2. トールシュルーム
  • トールシュルームは、さまざまな器官を持つ複雑な生物だが、その構造はすべて基本的に繊維状(菌糸状)になっており、キチン質に似た強固なバイオポリマーでできている。側面には水中から酸素や化学物質を収集するえらのような構造があり、果実のようにぶら下がった部分が生殖細胞を拡散させる。中央部には密閉型の「ウェルヘッド」を形成する。
  • 3. 装甲に覆われたドリル
  • トールシュルームは、菌糸で下にある岩に自ら穴を開け、自分専用の熱水噴出孔を作る。体はこの噴出孔からの流出流を取り込み、その中で細菌が鉱物をエネルギーへ変換する。流量や温度が過剰になると、トールシュルームのドラム状の頂部が破裂し、過熱した流体を放出する。
  • 4. ウイルスによる進化
  • トールシュルームの菌糸は、哺乳類の胎盤のように、レトロウイルス遺伝子挿入の爆発的進化によって誕生した。これらのウイルスタンパク質は、ドリル状繊維の先端に発現している。菌糸はもともとウイルス性捕食器官として進化した可能性がある。装甲を持つ生物の体表で成長し、その装甲を破壊して侵入することで、共生ウイルスを宿主へ送り込んでいたのかもしれない。
  • 5. 近縁種
  • トールシュルームのボディプランには、進化が分岐してから数百万年が経過しているはずであるにもかかわらず、同じスキリッド類の分岐群に属する疑似細胞分裂ドラム(ポリメフィシテ・ティンパナム)と共通した要素が存在する。この類似が収斂進化、擬態、あるいはウイルス遺伝子転移によるものかは不明である。
  • 評価: この惑星独自の新たな進化経路が存在することを示唆している。

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