ASE 専用サーバーの立て方
自分で管理するPCで、トライブのためにARK: Survival Evolvedのワールドを動かし続けられます。倍率もMODもマップも自分で決められます。Studio Wildcardのサーバーは無料で、Windows用とLinux用があります。
必要なもの
みんながプレイしたいときに電源が入っている、WindowsかLinuxの64bit PC。サーバーはSteamアプリ376030です。Valveの無料コマンドラインダウンローダーSteamCMDが匿名ログインでインストールするので、そのPCにはSteamアカウントもARK本体も要りません。インストール後は約22 GBのディスクを使います。
Linuxでのテストでは、誰もいないThe Islandが起動から25分後にRAMを5.5 GB使っていました。マップが大きく、テイムやプレイヤーが多いほど多く必要です。1つのマップが1つのサーバープロセスです。
プレイヤーはUDP 7777、7778、27015でサーバーに接続します。自宅の外にいるフレンド向けに、ルーターでこれらを開放します(下の「ポートとファイアウォール」を参照)。
サーバーのビルド21241282、2026年10月31日に確認済み。
サーバーのインストール
1. ValveからSteamCMDを入手し、C:\steamcmd に展開します。
2. PowerShellかコマンドプロンプトで、サーバーを C:\games\ase-server にダウンロードします:
C:\steamcmd\steamcmd.exe +force_install_dir C:\games\ase-server +login anonymous +app_update 376030 validate +quit3. 次の2行を run-ase.cmd というファイルに書き、名前とパスワードを自分のものに変えて、ダブルクリックします:
cd /d C:\games\ase-server\ShooterGame\Binaries\Win64
ShooterGameServer.exe "TheIsland?listen?MaxPlayers=20?SessionName=YOUR-SERVER-NAME?ServerPassword=YOUR-JOIN-PASSWORD?ServerAdminPassword=YOUR-ADMIN-PASSWORD" -NoBattlEyeWindows版のサーバーファイルは MSVCP120.dll と XAudio2_7.dll を必要とします。どちらかが見つからないとWindowsに言われたら、MicrosoftのVisual C++ 2013 再頒布可能パッケージ (x64) とDirectX エンド ユーザー ランタイムをインストールしてください。
UbuntuではSteamCMDがmultiverseリポジトリに入っています。aptで一度だけSteamのライセンスへの同意を求められます。Linux版サーバーはWineもProtonもなしで動きます:
sudo add-apt-repository multiverse
sudo dpkg --add-architecture i386
sudo apt update
sudo apt install steamcmd
steamcmd +force_install_dir ~/ase-server +login anonymous +app_update 376030 validate +quit
cd ~/ase-server/ShooterGame/Binaries/Linux
./ShooterGameServer "TheIsland?listen?MaxPlayers=20?SessionName=YOUR-SERVER-NAME?ServerPassword=YOUR-JOIN-PASSWORD?ServerAdminPassword=YOUR-ADMIN-PASSWORD" -NoBattlEyeUbuntu 24.04で動かしました。起動するプログラムは ShooterGame/Binaries/Linux にある ShooterGameServer です。すぐに SteamAPI_Init() failed と出ますが問題ありません。テストではサーバーは動き続け、ポートも開きました。
マップとオプションの部分は全体を引用符で囲み、スペースを入れないでください。最初にマップ名、各オプションは ? で始め、- で始まるスイッチはスペースを1つ空けてその後に続けます。
ログの行を待たないでください。Linuxでのテストでは ShooterGame.log は空のままでした。代わりにRCONで確認します。listplayers が No Players Connected と返せば、サーバーは動いていてポートも開いています。
止めるには、管理者コンソールかRCONで SaveWorld、続けて DoExit を入力します。テストでは DoExit ですぐにワールドが保存されましたが、2分後もプロセスはまだ動いていました。セーブをコピーしたりアップデートしたりする前に、終了したことを確認してください。
マップ
すべてのマップが1つのダウンロードに入っています。引用符で囲んだ部分の先頭にある TheIsland を、そのマップの名前に置き換えます。有料マップに参加するにはプレイヤーがそのマップを持っている必要がありますが、サーバーには不要です。
| マップ | 起動時の名前 | プレイヤーに必要なもの |
|---|---|---|
| The Island | TheIsland | ゲーム本体 |
| The Center | TheCenter | ゲーム本体 |
| Ragnarok | Ragnarok | ゲーム本体 |
| Valguero | Valguero_P | ゲーム本体 |
| Crystal Isles | CrystalIsles | ゲーム本体 |
| Lost Island | LostIsland | ゲーム本体 |
| Fjordur | Fjordur | ゲーム本体 |
| Scorched Earth | ScorchedEarth_P | DLC |
| Aberration | Aberration_P | DLC |
| Extinction | Extinction | DLC |
| Genesis: Part 1 | Genesis | Genesis Season Pass |
| Genesis: Part 2 | Gen2 | Genesis Season Pass |
匿名でダウンロードしたLinux版には、この表のすべてのマップのフォルダーがありました。有料マップは ShooterGame/Content/Maps に、無料マップは ShooterGame/Content/Mods にあります。起動したのはThe Islandだけです。
ポートとファイアウォール
UDP 7777がゲームポートで、UDP 7778は常にその1つ上です。UDP 27015はサーバーリストの問い合わせに応答するので、これがないとサーバーは表示されません。TCP 27020はRCON用で、別のPCから管理者コマンドを送りたいときだけ関係します。
Windowsでは、1つのルールで3つのUDPポートを開きます(PowerShellを管理者として実行):
New-NetFirewallRule -DisplayName "ARK Survival Evolved" -Direction Inbound -Protocol UDP -LocalPort 7777,7778,27015 -Action Allowufwを有効にしているUbuntuでは:
sudo ufw allow 7777:7778/udp
sudo ufw allow 27015/udpテストで動いていたサーバーが待ち受けていたのは、ちょうどこれらです:UDP 7777、7778、27015、それにRCONを有効にしたときのTCP 27020。
ルーターでは、同じ3つのUDPポートをサーバーPCのローカルIPアドレスへ転送(ポート開放)します。同じPCで2台目のサーバーを動かすなら、別のポートの組を使います。例:Port=7779(と7780)、QueryPort=27016。
サーバー設定
初回起動の後、設定はWindowsでは ShooterGame\Saved\Config\WindowsServer、Linuxでは ShooterGame/Saved/Config/LinuxServer にあります。変更はサーバーを止めた状態で行ってください。
テストの初回起動では約16 KBの GameUserSettings.ini が作られ、管理者パスワードなど起動コマンドのオプションがすでに入っていました。下の表のキーの多く(例えば XPMultiplier)は入っていなかったので、自分で追加してください。
| 設定項目 | デフォルト | 効果 |
|---|---|---|
XPMultiplier | 1 | すべての経験値。 |
TamingSpeedMultiplier | 1 | テイムの速さ。3で3倍速くなります。 |
HarvestAmountMultiplier | 1 | 1回の採取で手に入る資源の量。 |
DifficultyOffset | 1 | OverrideOfficialDifficulty と合わせて、野生生物のレベルを決めます。 |
OverrideOfficialDifficulty | 0 | 野生生物のレベルの上限を決めます。5で最大レベル150、公式サーバーと同じ上限です。 |
ServerPVE | False | True にするとプレイヤーとそのテイム生物が互いにダメージを与えなくなります。 |
DayCycleSpeedScale | 1 | 1日の長さ。0.5で1日が2倍長くなります。 |
AutoSavePeriodMinutes | 15 | ワールドを保存する間隔(分)。 |
MaxTamedDinos | 5000 | サーバー全体でのテイム数。 |
ShowMapPlayerLocation | True | マップ上の自分のマーカー。 |
AllowThirdPersonPlayer | True | 三人称カメラ。 |
ServerCrosshair | True | 画面上の照準(クロスヘア)。 |
RCONEnabled | False | True にすると RCONPort(27020)でRCONが開きます。 |
ほとんどは [ServerSettings] の下に書きます。短い例:
[ServerSettings]
XPMultiplier=2
TamingSpeedMultiplier=3
HarvestAmountMultiplier=2
DifficultyOffset=1
OverrideOfficialDifficulty=5
ServerPVE=True
RCONEnabled=True
RCONPort=27020テストの初回起動では Game.ini は空で作られました。先頭にセクション行 [/Script/ShooterGame.ShooterGameMode] を置き、その下にキーを書きます:
| 設定項目 | デフォルト | 効果 |
|---|---|---|
EggHatchSpeedMultiplier | 1 | 高いほど卵が早く孵化します。 |
BabyMatureSpeedMultiplier | 1 | 高いほど赤ちゃんが早く成長します。 |
MatingIntervalMultiplier | 1 | 2回の交配の間の待ち時間。低いほど短くなります。 |
BabyCuddleIntervalMultiplier | 1 | 刷り込みの世話の間隔。低いほど頻繁になります。 |
[/Script/ShooterGame.ShooterGameMode]
EggHatchSpeedMultiplier=5
BabyMatureSpeedMultiplier=5
MatingIntervalMultiplier=0.25| オプション | 内容 |
|---|---|
?SessionName= | サーバーリストに表示される名前。 |
?ServerPassword= | 参加用のパスワード。誰でも入れるサーバーにするなら付けません。 |
?ServerAdminPassword= | 管理者コマンドとRCON用のパスワード。 |
?Port= | ゲームポート。指定しなければ7777。その1つ上のポートも使われます。 |
?QueryPort= | サーバーリスト用のポート。指定しなければ27015。 |
?MaxPlayers= | 同時に入れる最大人数。指定しないと、生成されるファイルには MaxPlayers=70 と書かれます。 |
-NoBattlEye | BattlEyeなしで起動します。 |
-automanagedmods | サーバーがSteamワークショップのMODをダウンロード・更新します。 |
-crossplay | Epic Games Storeのプレイヤーも参加できるようにします。 |
-clusterid= | 同じIDのサーバー間でサバイバーが移動できます。 |
管理者とRCON
ゲーム内でTabキーを押してコンソールを開き、ServerAdminPassword でログインします。その後、管理者コマンドは admincheat から始めます:
enablecheats YOUR-ADMIN-PASSWORD
admincheat SaveWorldRCONEnabled=True にすると、RCONツールで同じパスワードを使ってTCP 27020でサーバーに接続できます。テストでは listplayers、saveworld、doexit がRCONで動きました。broadcast のように報告する内容のないコマンドは Server received, But no response!! と返します。
パスワードなしで誰かを管理者にするには、その人のSteamID64(7656119で始まる17桁の数字)を ShooterGame/Saved/AllowedCheaterSteamIDs.txt に1行に1つずつ書き、再起動します。
MOD
ASEのサーバーMODはSteamワークショップのアイテムです。各MODのワークショップのアドレスには番号(id=...)があります。その番号を GameUserSettings.ini に並べ(最初のものが最優先)、サーバーが取得するように起動コマンドに -automanagedmods を追加します:
[ServerSettings]
ActiveMods=FIRST-WORKSHOP-ID,SECOND-WORKSHOP-IDプレイヤーは参加時にワークショップからMODを入手します。Epic Games StoreのプレイヤーはMOD入りのサーバーに参加できません。
サーバーに参加する
1. メインメニューで JOIN ARK をクリックします。 2. SESSION FILTER を UNOFFICIAL PC SESSIONS にし、パスワード付きのサーバーなら SHOW PASSWORD PROTECTED にチェックを入れます。 3. 検索欄にサーバー名を入力し、選んで参加します。
リストに出てこない場合は、Steamで「表示」→「ゲームサーバー」を開き、「お気に入り」に YOUR-SERVER-IP:27015 を追加してそこから接続します。サーバーと同じネットワークにいる人はローカルIPアドレスを使います。
セーブ、バックアップ、アップデート
各マップのワールドは ShooterGame/Saved/SavedArks に、マップ名の付いた1つのファイルとして保存されます。テストでは新しいThe Islandが約34 MBの TheIsland.ark を書き出しました。
プレイが始まると、サバイバー(.arkprofile)とトライブ(.arktribe)も同じフォルダーに保存されます。
バックアップは、保存してサーバーを止めてから、ShooterGame/Saved フォルダーを丸ごとコピーします。ワールド、キャラクター、トライブ、設定、管理者リストがすべて入っています。
アップデートするには、サーバーを止めてSteamCMDの行をもう一度実行します。Steamで古いpreaquaticaバージョンのままのプレイヤーには、同じブランチのサーバーが必要です:SteamCMDの行の 376030 の後に -beta preaquatica を追加します。
よくあるトラブル
SteamCMDに Missing configuration と出る
最初の試行は、30秒ほどでこのエラーで終わりました。もう一度ダウンロードを始めると、サーバー全体を取得できました。
サーバーが非公式サーバーの一覧に出てこない
新しいワールドは数分待ってください(起動するとRCONの listplayers が応答します)。UDP 27015が開いていて転送されているか確認し、パスワード付きのサーバーなら SHOW PASSWORD PROTECTED にチェックを入れます。Steamのお気に入りに YOUR-SERVER-IP:27015 を追加すれば、リストがなくても接続できます。
自宅の外のフレンドが参加するとタイムアウトする
UDP 7777と7778をサーバーPCのローカルIPに転送し、ファイアウォールで許可してください。自宅のネットワークにいるプレイヤーはローカルIPで参加します。
iniで変えた設定が元に戻る
編集する前にサーバーを止め、両方のファイルのコピーを取っておいてください。Aquaticaアップデートの後、Wildcardはパッチごとに設定がリセットされることを既知の問題として挙げました。テストでは起動コマンドのオプションが GameUserSettings.ini にコピーされたので、そのようなキーはそこでも変更してください。
バージョンが一致しないと言われる
ゲームがアップデートされたのにサーバーはされていないか、どちらかがpreaquaticaブランチにいます。サーバーを止めて、プレイヤーと同じブランチでSteamCMDの行をもう一度実行してください。
アップデート後にMODでサーバーがクラッシュする
古いMODの一部は2025年のAquaticaアップデートで動かなくなりました。更新するか外すか、サーバーとプレイヤーをpreaquaticaブランチで動かしてください。
よくある質問
サーバーを立てるのにARK: Survival Evolvedを持っている必要はありますか?
いいえ。サーバーのダウンロードは無料で、SteamCMDはSteamアカウントなしで取得します。ARK: Survival Evolvedが必要なのは参加する人だけで、有料マップならそのDLCも必要です。
ARK: Survival Evolvedのサーバーでは、どのポートを開放すればいいですか?
ゲーム用にUDP 7777と7778、サーバーリスト用にUDP 27015です。TCP 27020は外からRCONを使う場合だけです。
ARK: Survival EvolvedのサーバーはLinuxで動かせますか?
はい。ダウンロードにはLinux版サーバー ShooterGame/Binaries/Linux/ShooterGameServer が入っていて、Wineなしで動きます。
ASEのサーバーにはどれくらいのRAMが必要ですか?
テストでは、誰もいないThe Islandで5.5 GB使いました。大きいマップ、多くのテイム、MODがあるなら多めに見積もってください。
ASEのサーバーにMODを入れるには?
[ServerSettings] の下の ActiveMods= にSteamワークショップの番号を入れ、-automanagedmods を付けてサーバーを起動します。
自分のASEサーバーで管理者になるには?
ゲーム内でTabを押してコンソールを開き、enablecheats に続けて ServerAdminPassword を入力します。


