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O-038
機密
デビエーションO-038は溶岩で構成されたヒキガエル状の生物で、現在███匹のエンティティが収容されています。当該エンティティの体長は約40cm、体重は約160kgです。高密度の体の動きを支えるため、当該デビエーションは高い身体能力を持っていますが、合理的な範疇を超えてはいません。 O-038の躯体は主にマグマで構成されており、表皮下の温度は550~1000℃にも上ります。内部温度は、組織深部ほど高くなります。当該デビエーションは胸部と腹部の温度が最も高く、背部と四肢の温度は相対的に低くなっています。非侵襲性検査によると、オブジェクトの腹部には主に鉄とニッケルからなる高密度の金属コアが存在しますが、それ以外に特別な内部構造はなく、半流動状態を呈しています。 O-038は怠惰でおとなしい性格で、暖かく乾燥した環境を好み、低温環境に置くと行動力は低下します。 当該デビエーションは岩石と鉱物を主食とし、特に鉄分を多く含むものを好みます。適切なサイズのエサは、そのまま飲み込まれますが、直径が大きすぎる場合、全身を使いエサを「沈め込む」ことで腹部へと落とし込みます。当該デビエーションは食事後に休眠のような状態に入り、エサが完全に溶解するまで待機しています。この「消化」プロセスは数日に及ぶこともあります。 O-038の主要異常特性は、熱力学的異常です。オブジェクトは自律的に自身と外部の熱交換を制御しており、外部から物質またはエネルギー摂取がない状況において、高温の溶融状態を維持します。 O-038はこの能力を用いることで、身体の表面温度をおおよそ73~77℃に保ち、接触するものを傷つけないようにしています。 これまで、O-038の自然環境下における寿命は約10~15年で、自然死の後は徐々に冷却凝固され、玄武岩質の石像(以下、「O-038-A」と称す)になると考えられていました。しかし、最新の研究によると、当該デビエーションの凝固は「死亡」というより「凍結」と表現した方が適切であり、よってO-038の寿命は無限と考えられています。実際にこの現象は、高齢または超高齢のO-038エンティティにおいて、熱交換制御能力が徐々に低下したことで起きたものだと考えられます。1100℃以上まで加熱すると、O-038-Aは再び生きたO-038に「解凍」され、一時的に通常の生命活動を再開します。 O-038-Aエンティティ用に超高温収容施設を増設する案は、サイト運営コストの観点から一時凍結されています。 収容に際しての注意事項 すべきこと O-038-Aは、レベルⅡ以上の標準的な収容チャンバーに収容すること。収容チャンバーは-15℃の恒温を維持すること。 生きたO-038エンティティは、レベルⅡ以上の極限熱力学環境の収容チャンバーで収容すること。また、耐火素材でつくられた標準的な生物収容チャンバーの標準設備(詳細は添付資料O-038-G-001参照)を増設すること。 O-038へは1日2回エサを投与すること。エサの成分は二酸化ケイ素50%で、鉄、ニッケル、マグネシウム、カルシウムを含有したものであること。 禁止事項 O-038に素手で触れること。