ノートブックエントリ
デビエーションO-018は、直径約20cmの白い陶器製茶碗です。外側には抽象的なタッチで、白いニワトリが走る姿が描かれています。エンティティの構成素材は何の変哲もない通常の陶器です。
O-018の主要異常特性は、その味覚への精神作用です。エンティティを傾斜・反転などがない状態で空のまま8時間以上放置すると、鶏ガラスープのような外観の澄んだ液体が茶碗の底から、いっぱいになるまでゆるやかに湧き出てきます。調査によると、液体の主成分は水、脂肪、塩及び未知のアミノ酸(多種)であるようです。
O-018から発生する液体は、鶏肉、魚介類及び乳製品を混合させた風味があり、その中に浸され、またはそれに再度煮込まれて調理された食品(以下、「O-018-1」と称す)は、食材の品質や調理者の腕前に係わらず、非常に美味しいものになります。一般常識に反する調理方法または食材の組合せ、ないし通常は食用になりえない素材でも、この液体で調理することで「大変美味しい」「魅力的な」味になります。
O-018-1の被験者は、一定期間において継続的な満腹感と、とてつもない精神的満足感を得ることができます。被験者らは、より楽観的になり、他人の助言を受け入れやすくなります。検査の結果、被験者らの脳内ドーパミン分泌レベルが大幅に上昇していることが判明しています。また、O-018-1を長期間摂取すると、知能と論理的思考力が若干低下する現象も確認されています。これは、摂取中止から約3か月で徐々に回復します。
収容に際しての注意事項:
すべきこと:
O-018はレベルⅡ以上の危険化学品S - ベッセルに収容すること。
禁止事項:
事情にかかわらず、O-018の収容室に食品や液体を持ち込むこと。